トランスミッション

トランスミッション

いくらエンジンの調子が良くても、エンジンからの動力を伝えるトランスミッションの調子が悪いと、本来の乗り味が楽しめないだけでなく、気を使って走ることとなり、さらには無理にシフト操作することでシンクロやギアの消耗を早めてしまいます。
シフトが入りづらい原因は、トランスミッションの不調以外に原因がある場合もあります。当店では専門店ならではの知識と技術で的確に問題点をあぶり出し、安心してポルシェライフを楽しんでいただけるよう修理プランをご提案させていただきます。

トランスミッションオーバーホール 預かり修理

トランスミッションオーバーホール

トランスミッションオーバーホールが必要になる兆候としては、シフトアップやダウン時のギア鳴りや、シフトタッチが固いなどの症状が一般的で、特定のギアに症状が限定される場合が多いようです。
走行時にトランスミッションから異音がしたり、抜いたオイルに金属片が混じっていたりする事もあります。トランスミッションは多数の高価なパーツから成り立つシステムです。
オーバーホールの作業自体はそれほど技術的に難しい事ではありませんが、トランスミッションの個々のパーツが高価なため、知識と経験に基づいてパーツの交換が必要かどうかを見極める事が、修理費用の大小を決める最も重要なポイントになってきます。
高度な専門知識を有し、オーバーホールの経験豊かなメカニックが施行するからこそ、的確かつ費用を抑えた修理をすることができます。

トランスミッションオーバーホールの作業工程(一部) 預かり修理

簡単にトランスミッションの作業工程をご紹介します。ここでは、993,964,911の写真を載せています。

エンジン降ろし

エンジン降ろし
ミッションのオーバーホールはまずエンジンを降ろすところから始まります。

ミッション取り外し

ミッション取り外し
エンジンからミッションを外して、ミッション単体にします。

ギア分解

ギア分解
シフトフォーク、ロット、各ギアを分解点検していきます。

ミッションケース洗浄

ミッションケース洗浄
ミッションケースもきれいに洗浄します。

ギア組み立て

ギア組み立て
各ギアも全て洗浄し、問題のあるパーツは交換して組み上げていきます。

組み立て完成

完成
オイル漏れを防止するため、純正のガスケットはもちろん、それに加えて液状ガスケットも使用してケースを組み上げます。最後にオイルを入れて完成です。

シンクロの劣化はもちろん、オペレーティングスリーブ摩耗もチェック

無理な操作はギアの損傷も引き起こします。オーバーホールではパーツを交換するだけでなく、ガスケットやシール類も交換しますのでミッションケースからのオイル滲みや漏れも改善されます。

シンクロスリーブ

シンクロスリーブ/ギアアッセンブリー
ガリッと音がするたびに高価なギアを傷つけています。通常このシンクロスリーブにかみ合うツメ部分の交換するために、ギアアッセンブリー全体の交換となりますが、そうなるとかなりの高額になってしまうため、当店では分解して爪部分のみを交換しております。
こうすることで価格はアッセンブリー交換の2割程度に抑えることができます。

シンクロリング

シンクロリング
シンクロの劣化は避けられません。スリーブも含めて消耗品ですので、いずれ交換が必要になります。
できれば、ギアやスリーブに負荷をかける前の早期オーバーホールを心がけ、シンクロリング交換だけで済ませたいものです。

ミッションケース

ミッションケース
ミッションケースからのオイル漏れはパッキンの劣化によるものです。オーバーホールの時にケースの内外を洗浄し、すべてのパッキンを交換しますので、写真のように外観がきれいになるだけでなく、オイル漏れも改善されます。

ミッションオイルの交換 日帰り可能

ミッションオイル

基本的には10,000kmごと、最低でも車検時には交換することをおすすめします。特にポルシェシンクロは、シンクロの保護のためにも10,000kmに一度は交換をおすすめします。
LSD装備の場合は5,000kmに一度、また、ミッションオイルもLSD対応タイプをおすすめしています。交換作業はは水平な状態で行うために、リフトアップが必要となりますので、事前にご連絡いただけましたら、対応させていただきます。

ポルシェ指定のミッションオイルグレード:SAE75W90 API:GL4
オイル量は911の場合、905/915型で3.0L、G50型で3.5L、G64型で4.0Lとフロントデフオイル1.0Lです。

当店推奨のミッションオイル:MOTUL GEAR FF-LSD TYPE2 SAE75W90 API:GL5
エステルオイル配合の100%化学合成のLSD対応ギア・デフオイルです。特殊添加剤配合により、耐熱性が向上し、高温下でもスムーズなシフトフィールを維持します。従来のGEAR COMPの特性をカバーし、より優れたLSD特性を引き出すことに成功。また、低温流動性が高く、寒冷地での使用にも最適です。
このオイルの開発では量産トランスミッション・デフを使ったレース車両を使って性能の確認をしています。

LSD装着の車には特にグレードの高いオイルをおすすめしております。詳しくは当店にご相談ください。

オイル添加剤について
当店では実績のあるグレードの高いオイルを使用しているのであれば、添加剤を使用する必要はないと判断しております。
使用用途に対して、不具合が発生した場合は、添加剤に頼らずオイルそのもののグレードや粘度を変更して対応させていただいておりますので、高価な添加剤は不要だと考えます。
それだけ使用するオイルに自信をもっておすすめしております。

※業者様、DIY整備などのお問い合わせはご遠慮ください。

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